こんにちは。最近、子どもたちのスポーツテストがあり、ボクも試しに行った結果体全身のだるさが絶えないノボルです。
教育、子育てを共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や家事育児の両立に悩むママパパ先生の力になりたいと発信しています。
さて今回は、「5月中に定着させたいこと」編です。
4月の始業式から早1カ月。子どもたちとの新たな出会いから少し慣れが出てきている時期ですね。
そんな中、こんな言葉が。
「4・5月を制する者は、1年を制する」
それだけ、最初の1ヵ月は学級が安定するために重要な時期です。
そこで、この記事ではクラスの荒れを防ぐために5月中にやっておきたいことを紹介します。
この記事は、こんな人に読んでほしいです。
- 今どんなことをすればいいかわからない先生
- 今年から先生になった初任者の先生
- 1年間安定した学級をつくりたいと思っている先生
ますば、ノボルの自己紹介から!
- 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
- 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
- Q-Uによる学級満足度90%越え
- 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
- 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
- 学年主任の経験
- 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
- 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
- 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
- 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
- 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
- 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。
なぜ、5月までが勝負なのか
なぜ5月までが勝負なのかについて3つあります。
- 子どもと教師の関係形成
- 学習環境を整える
- 初頭効果の活用
小学校の学級経営において、5月までが勝負とされる理由はいくつかあります。
まず、新学期が始まって間もないこの時期は、子どもたちがクラスの雰囲気や教師との関係を形成し始める重要な時期です。そのため、教師は初めての数か月で子どもたちと信頼関係を築き、学級経営の基盤を固める必要があります。
- 「担任の〇〇先生って〇〇な人」
- 「こういうことを大切にするのだ」
ということを示すうえでも重要な時期だからです。
また、この時期には子どもたちの学習意欲やクラス内での役割分担が確立される傾向があります。5月までに、学習環境を整え、子どもたちが自主的に学び、協力し合うようなクラスの雰囲気を構築することが重要です。
さらに、「初頭効果」をうまく使いたいものですね。
「初頭効果」とは、初頭効果は、情報の最初に提示された項目や印象が、後続の情報や印象よりも記憶や評価において影響を与える心理現象です。この効果は、認知心理学や広告学などの領域で広く研究されています。担任の先生が子どもたちとの初めての接触やクラスでの最初の出会いで、学級開きや最初の1,2カ月でその最初の印象が子どもたちの教師に対する評価や態度形成に大きな役割を果たします。
このように、5月までに学級経営の基盤を築き、子どもたちの学びや成長を支援することが、その後の学年全体の成功につながります。
1年間安定した学級をつくるためには、はじめの一手が重要ですね。
5月中にやっておきたいこと5選
- 生活ルールの徹底
- 「聞く」を意識させる
- 授業規律を整える(笑顔で)
- 学級通信15号まで
- 保護者への一筆箋を学級人数分コツコツと
順番に見ていきましょう。
生活ルールの徹底
まずは、「生活ルールの徹底」です。徹底と聞くと、「鉄拳制裁」のように聞こえるかもしれませんが、決してそうではありません(笑)
学校生活において、「立て直し」はすごく時間がかかりますが、「崩壊」は一瞬です。
ボクは2年前に担任をしたクラスは前年度に崩壊した学年でした。立て直すまでは本当に時間がかかるものと痛感しました。
そこで、1年間、安定した学級をつくるためには、「生活ルールの徹底」が不可欠です。
ボクは毎年、自分で作成したチェックリストを使って「子どもたちの現状」を把握しています。
今回はチェックリストを公開しますので、チェックポイントを見ながら、自分の学級の現状を把握することから始めましょう。
「聞く」を意識させる
学級が荒れる要因の一つに「人の話を聞かなくなる」が挙げられます。先生の話だけでなく、友だちの話を最後まで聞かずに遮ったり、否定したりし始めると荒れが進んでいる現象だとボクは思います。
その意識を育むのも、5月までが勝負です。
教師の姿勢が子どもにも響きます。
では、まず何から始めたらいいのか。
ぜひ、下記の資料を参考にしてください。
このステップで子どもの聞くを「聴く」→「訊く」とつなげていきましょう。
「聞く」を1学期中に意識させないと、荒れにつながってしまうのは本当に一瞬なので、今からでも遅くありませんよ。
授業規律を整える(笑顔で)
授業規律と聞くと、「ビシッと」「軍隊のように」と思い浮かぶかもしれません。
そうではありません。
授業規律がなぜ大事かというと、「学校の大半の時間は授業」だからです。
その授業が安心して受けられなくなってしまうと子どもたちの心に影響します。
そのため、授業規律=「厳しく」と肩ひじを張る必要はありません。
笑顔で、何度も伝えていったらいいんです。
そのために、このチェックリストを使ってみてください!
1日や2日ですぐできるものではないので、事あるごとにじっくりと時間をかけて整えていくことがポイント!
学級通信15号まで
ボクは、学級をつくるツールとして「学級通信」を活用しています。B4版で毎年100号以上発行し、ある年では230号になりました!
230号発行した時は「出したい!」よりも「出さないと・・」という義務感が強くなって苦しかったので、その次の年から100号の目標に切り替えました!
学級通信についてはこの記事を読んでください!
100号発行するを目標にすると、5月終わりまでに15号~20号発行出来ていたらいいペースだと思っています。
保護者への一筆箋を学級人数分コツコツと
子どもたちが良いことをしたら、保護者の方にも伝えたい。
そんなときに、オススメなのが一筆箋。
一筆箋を書くことの効果は、ざっとまとめるとコレだけあります!
- 自分の振り返りを丁寧に行うことが、一筆箋につながる
- 「子どもへプラスな視点で関わること」に直結
- 言い訳を残すことで、高学年へのアプローチになる
- 親、子ども、先生と3者でポジティブな循環が起こる
- 子どものポジティブな行動に気づく眼を養うことになる
- 枚数に偏りがあってもいいから、毎日続けること
- 学級通信とは違った角度でアプローチができる
すてきな柄が入っている一筆箋をもらうことで、子どもたちは大喜び♪
渡した次の日には保護者の方から、感謝の手紙が届くときもあります。
一筆箋作戦についての詳しくはコチラ!
子どもの輝きを保護者に直接届けることができるのが一筆箋の強みです。
ボクは、試行錯誤を重ねた結果、1日3人と決めて書いています。
40人学級の場合、今から始めても、約1カ月で学級人数分書くことができますね。
保護者の方から「一筆箋本当にありがとうございます」といっていただくことが多いので、ぜひ試してみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか。5月が勝負だということは伝わりましたか。
- 生活ルールの徹底
- 「聞く」を意識させる
- 授業規律を整える(笑顔で)
- 学級通信15号まで
- 保護者への一筆箋を学級人数分コツコツと
小学校の教員として、子どもたちとの出会いは初めが肝心であることをボクは強く実感します。特に、4月と5月は新学期が始まり、新しいクラス編成で子どもたちと初めて向き合う時期です。
この時期にどのような関係を築くかが、その後の学級運営や教育活動において重要な役割を果たします。最初の印象は長く影響し、子どもたちの学習意欲や学校生活への適応に大きな影響を与えます。
今からでも遅くありません。
今日からできることもありますよ!
それは、明るい笑顔で迎え入れ、名前を覚えようとする姿勢を見せることで、子どもたちは「この先生は自分に興味を持ってくれている」と感じ、安心感を得ます。オープンな態度を示すことで、子どもたちは自信を持って質問や意見を言いやすくなり、積極的に授業に参加するようになります。逆に、不機嫌な態度や冷たい対応は、子どもたちに不安や警戒心を抱かせ、その後の指導や支援が難しくなることもあります。
特に4月と5月のこの時期に心を込めて接することが、子どもたちが安心して学べる環境を作るために非常に重要です。
ぜひ、今日紹介したことを試してみてくださいね。
以上、「【小学校先生必見】5月中にやっておきたい5選」の話題でした。
ほいじゃあね~👋