習い事

【体験談】「早くしなさい!」って言っちゃっていない?子どもが習い事を嫌がるときにやってはいけないこと5選!正しい対処法を解説

こんにちは。ノボルです。小学校教師をしながら、子育てに関することや習いごとに関することで、少しでも人の役に立てればいいなと発信しています。

最近、習い事に向かうときに嫌がることがあるんだよな~。

嫌がったときに、どうやって声をかけたらいいかわからない。

習い事を嫌がったときの正しい対処法を教えて!

一般的には、習い事を続けていると、一度は必ずやってくる「イヤイヤ期」のような行動ってどうしたらいいかわからないですよね。

私ノボルは小学校教師をして11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任までを経験しています。「子どもと大人が笑顔になることが教育」だという信念のもと、向き合ってきました。10年以上の教師人生と我が家でも6歳の娘と2歳の息子を持つ父親です。 失敗や挫折を繰り返し、ようやく子育てと教育、そして習い事には共通するものがあるなという答えに辿り着くことができました。

この記事では子どもが習い事を嫌がったときに親がやってはいけないことと、お子さんの状態が一時的な回復ではなく、長期的な視点で習い事を続けられる方法について詳しく解説します。

この記事を読めば、習い事を嫌がっているお子さんがその習い事を続けていくべきかどうかを見極めるようになります。

私が父親として、そして10年以上教壇に立っている教師として培ってきた経験をこの記事に凝縮しました。「習い事を嫌がった時にどうしたらいいかに迷っている」人は、最後までお読みください。

最優先は、子どもの言葉を受け入れること

まず、親御さんがやりがちなことは、子どもが「行きたくない!」と嫌がったら、「なんでそうなるの?」と理由を聞き出そうとします。これは、NGです。なぜかというと、お子さんの思いに寄り添えていないからです。理由がなにであろうと、お子さんの今の感情は「行きたくない!」なのです。

それは、もしかすると理由が明確でなく、怠惰・なまけ・甘えかもしれません。それでも、お子さんが訴えている感情を受け入れなければ、お子さんは「わたしは受け入れられていないんだ・・」と感じます。お子さんの言葉の背景を探ったり、なぜ嫌がっているかの理由を聞く前に、正しい対処法は「そっか。行きたくないんだ」と共感することが大事です。

私は10年以上小学校教師をしていて、2児の父親でもあります。子どもが目の前のすべきことに対して嫌がる場面はたくさんあります。「したくない!」ってはっきり言う子もいます。最終的にはしたくなるような声掛けや仕掛けをつくっていきますが、まずは本人の思いを受け入れるために、「したくないんか。」とオウム返しをすることが多いです。

子どもの言葉は、一時的な感情で発していることもあれば、じっくりと考えた末に出た言葉もあります。我が子の場合は、言葉からくみ取れる関係づくりをどの親御さんも心がけていると思うので、まずは子どもの言葉を受け入れることからはじめましょう。子どもが習い事を嫌がる理由を聞くことは、共感のあとです。

ノボル先生

子どもの言葉に耳を傾けるということは、「そっか。」とうなずきながら共感することで安心感が生まれます。

ノボルの娘の体験談より共感→嫌がる原因・理由を探る

私には、娘と息子がいます。娘は以前体操教室の習い事をしていました。習い事を始めたときは毎回ルンルンで通っていました。すると、4回目の時に「今日はやめておく」とポツンと娘が話しました。私は習い事のために仕事を切り上げて送迎をしていたので、「早く行くよ!」と娘の言葉を遮った形で連れて行ってしまいました。その時は娘の言葉が少し気になっていたので、娘の習い事を見学していた時に「あれ?このままでいいんかな?」って思い、じっくりと話す機会をとりました。

あの時の私は、子どもの言葉に耳を傾けず、言葉を遮った形で連れて行ってしまったことを反省したという経験があります。やはり、子どもの言葉に耳を傾け、共感することの重要性を実感しました。

子どもの言葉に共感して、子どもが落ち着いてきたらなぜ嫌がっているかの原因を探ることになります。子どもが嫌がるときはハイテンションになっているので、落ち着くまではじっくりと時間をかけましょう。その日習い事をお休みすることになってもいい。それよりも、長い目でお子さんの思いを知ることを優先します。

習い事を嫌がる理由は、一般的に

  • 違うことに興味を持ち始めた
  • チームメートや先生と相性が合わない
  • 活動が難しすぎる
  • 友達と自分を比較してしまい、自分ができない

子どもが習い事を嫌がる理由を見つける際には、コミュニケーションが鍵です。まず、子どもとじっくり話す場をつくりましょう。親は子どもの嫌がる理由を聞くときだけは、家事や自分のしたいことは一切せず、お子さんの言葉に耳を傾けます。直接子どもに質問を投げかけ、習い事に対する感情や考えを引き出します。子どもは自分の気持ちを言葉にするのが難しいこともありますが、丁寧に聴くことで心の奥底に隠れた理由が見えてくることがあります。

また、子どもの態度や行動に敏感になりましょう。細かな変化やサインが、彼らの嫌がる理由を示唆していることがあります。楽しさや興味を見逃さずに観察することで、何が子どもたちを引き留めているのかが理解できるでしょう。総合的な視点から子どもの視点を理解することで、彼らが習い事を嫌がる理由を見つけ、適切な対応ができるでしょう。

ノボル先生

共感の言葉でお子さんの安心感や安堵感が生まれてから、理由や言葉の背景を探ることの順番を間違ってはいけないのですね。

子どもが習い事を嫌がるときにやってはいけないこと5選!

無理やり連れていく

子どもが習い事を嫌がる際、無理やり連れていくことはNGです。このアプローチは子どもの抵抗感を引き起こし、習い事そのものがネガティブな体験と結びつく可能性があります。

まず第一に、無理に習い事に参加させることで子どもは自分の意志や感情を無視されているような気分になります。子どもたちは自分のペースや興味に合わせて活動することが大切であり、無理やり連れていくことでその自主性が侵害されかねません。

さらに、無理に参加させることは反発心を引き起こす可能性があります。子どもたちは自分自身で選んだ活動に対しては前向きな姿勢を持ちますが、無理に押し付けられると反感を覚え、習い事そのものを拒絶してしまうことがあります。

また、無理に連れていくことで習い事が楽しい経験ではなくなり、子どもの心にネガティブな印象を残す可能性があります。活動が楽しいと感じられない場合、子どもは学びや成長を抑制されることとなり、その影響は将来にわたって及ぶ可能性があります。

正しい対処法は、子どもの意向を尊重し、コミュニケーションを大切にし、楽しい要素を取り入れながら習い事にアプローチすることが良いでしょう。嫌がっていたら「あっ!じゃあ、今日の服はこっちにする?」とお子さんが大好きな服を選び、気を紛らわせることが有効です。子どもの興味や感情を尊重し、ポジティブな経験を通じて自発的な参加を促進することが大切です。

理由を聞かずに「じゃあ、辞めれば!」と突き返す

理由を聞かずに、「じゃあ、辞めれば!」と突き返すのは、子どもとのコミュニケーションを断ち切ることであり、状況を深刻化させる可能性があります。

まず、理由を聞かずに即座に「辞めればいい」と言うことは、子どもの意見や感情を無視する行為です。子どもたちは自分の気持ちや考えを表現するのが難しいことがあります。親が理解を示さずに一方的に意思を押し付けると、子どもは自分の感情を言葉にできないまま、孤立感を抱くことがあります。

この行動は子どもの自己肯定感を傷つけかねません。子どもは自らの選択や意見を尊重されることで自信を育むものです。逆に、理由も聞かずに即座に「辞めろ」と返すと、子どもは自分の気持ちが理解されていないと感じ、無力感や不安を覚えることがあります。

また、「辞めればいい」という言葉は、子どもに選択肢を与える代わりに、習い事そのものを否定してしまうものです。これが続くと、子どもは新しい挑戦や学びを受け入れることに抵抗を感じるようになり、将来の成長の機会を逃す可能性があります。

正しい対処法は、理由を尋ね、子どもの感情や考えを尊重する対話を心がけることが重要です。共感し、協力して問題解決に取り組む姿勢が、子どもの自己肯定感を高め、ポジティブな方向に導くことができます。

「〇〇くんに負けていいの?」と比較をあおる

「〇〇くんに負けていいの?」と比較をあおることは、子どものモチベーションを低下させ、精神的なプレッシャーをかける可能性があります。

まず、他の子どもとの比較は、個々の成長や興味に大きな影響を与えます。子どもたちは自分自身の進捗や努力を重視することが大切であり、他の子どもと比較されることで自尊心が傷つく可能性があります。このような比較的な言葉は、子どもたちに不安や競争心を植え付け、習い事が楽しくなくなる原因となります。

さらに、比較を用いると、子どもたちは成績やスキルの向上よりも他者との競争に焦点を当てがちです。これが続くと、本来の目的である楽しみながら学ぶことが二の次になり、子どもたちは習い事に対してネガティブな感情を抱く可能性があります。

正しい対処法は、「あなたが〇〇できたことってすごい!」や「〇〇にチャレンジしているあなたが素敵」と自分を大切にされていると感じる言葉を伝え、子どもたちの個々の成長や努力を称賛します。ポジティブなフィードバックを提供することが重要です。他者と比較せず、自分自身と向き合い、楽しさや充実感を感じることができるような環境を提供することで、子どもたちは自分自身のペースで学び、成長することができるでしょう。

ノボル先生

「無理やり・理由を聞かない・他社と比較」子どもが習い事を嫌がったときに親がやってはいけないことなんですね。

嫌がって泣き出す声に被せる形で大声でどなる

子どもが嫌がり、泣き出す声を上げるときに大声でどなることは、問題を悪化させ、子どもの心理的な安定を脅かす可能性があります。

まず、大声でどなることは子どもに対して怖れや緊張感を与えます。子どもたちは安心感や理解を求める生き物であり、大声でどなることで逆に不安や恐怖を抱くことがあります。これが続くと、習い事そのものがネガティブなイメージと結びつくかもしれません。

また、大声でどなることは子どもの自尊心を傷つけかねません。否定的な言葉や態度が続くと、子どもは自分の価値を低く評価し、学ぶ意欲や自己肯定感が低下することがあります。

正しい対処法は、冷静な声で子どもと向き合い、なぜ嫌がっているのかを理解しようとする姿勢が大切です。感情の表現が泣き声であれば、子どもに安心感を提供し、対話を通じて問題を共有することで解決に近づく可能性があります。コミュニケーションを大切にし、ポジティブなアプローチをとることが、子どもの心の健康を守る鍵です。

物で釣る

子どもが習い事を嫌がるとき、物で釣る行為は望ましくないアプローチです。これは子どもの信頼関係や学びに対する健全な態度を損なう可能性があります。

まず、物で釣ることは、本来の習い事の目的や価値観が歪められるおそれがあります。子どもは物の対価を受け取ることで、活動そのものに興味を持たず、外部からの報酬に依存するようになりかねません。一般的にこれを「外発的動機付け」と呼びます。これが続くと、学びの喜びや内発的なモチベーションが低下する可能性があります。(内発的動機付け)

また、物で釣ることは、子どもが自己調整能力や責任感を発展させる妨げにもなります。習い事は自己成長や努力を通じて得られるものであり、物で釣ることでその本来の意味や喜びを見失うことがあります。

正しい対処法は、子どもが嫌がる理由に真摯に向き合い、興味を引く新しいアプローチやポジティブな強化を見つけることが大切です。子どもと対話し、彼らの感情や意見を尊重することで、より健全な学び環境を築くことができます。物で釣る代わりに、学びの喜びや成果に焦点を当て、子どもたちが内発的な興味を育むサポートをすることが望ましいです。

ノボル先生

「どなる・物で釣る」は、習い事以外の場面でも親がやってはいけないことに共通していますね。

原因がわかり正しく対処しても嫌がる場合は、辞めたらいい!

子どもが習い事を嫌がり、原因を理解し正しく対処しても、時には「辞めたらいい!」という選択を尊重することが重要です。

まず、子どもが嫌がる理由を探り、対処法を模索することは良いアプローチです。いったんじっくりと子どもの思いに寄り添い、原因が分かった上で対処を行ったとしましょう。そういう時は、様子を見て習い事を続けます。それでもまだ習い事を嫌がる言葉や行動がある場合は、子どもが自らの意志で習い事を続けることで得るものがなく、逆にストレスや不安を感じてしまう場合、辞めることは一つの選択肢となります。

子どもたちは自分の感情や適性を理解し、自分に合った環境で成長することが大切です。親が辞めることを許容する姿勢を示すことで、子どもは自分の意思を尊重し、自分の人生に責任を持つ重要な経験を積むことができます。

ただし、辞める決定が一時的な感情の変動や一時的な苦境からくるものでないことを確認することも重要です。子どもが本当に習い事から得られるものを理解できるように、十分なコミュニケーションが必要です。

習い事を続けるか辞めるかの決断は子ども自身が行うべきものであり、親はサポートと理解の立場に徹することが重要です。辞めることで子どもがより良い方向に進む可能性もあるため、適切な判断を尊重し、選択肢を広げることが子どもの健やかな成長につながります。

習い事を続けられるコツは子どもの興味や情熱が一番!

習い事を続けられるコツは、子どもの興味や情熱を一番に考えることです。子どもが自らの興味を見つけ、その情熱を追求することで、習い事はより楽しく、持続可能なものになります。

まず、子どもの興味を理解することが大切です。子どもたちは自分自身の好奇心や興味を通じて学ぶことを楽しむ生き物です。親や指導者は子どもが何に興味を抱いているのかを観察し、その興味を尊重しましょう。興味を引く要素を取り入れることで、子どもは習い事に対して自発的な興味を持つようになります。

次に、子どもの情熱を大切にすることが重要です。習い事が子どもの内面に火を灯すものであれば、彼らは進んで学び、成長することを望むようになります。子どもが自ら望む目標や夢を見つけ、それに向かって努力することは、将来の自己肯定感や達成感に繋がります。

また、子どものペースを尊重し、無理強いせずに学びのプロセスを楽しむことも大切です。子どもが自分のペースで学ぶことで、ストレスやプレッシャーが軽減され、習い事が続けやすくなります。

最後に、ポジティブなフィードバックや励ましを欠かさないことも子どものモチベーションを高めるポイントです。彼らの成果や努力を称賛し、自信を持たせることで、習い事への意欲が向上します。

子どもの習い事は学校教育と違い、たくさんある選択肢からやりたい場所や環境を選んで決めます。また習い事をするとなれば、お金や時間をかけておこないます。子どもが自分の興味や情熱を追求し、それに合わせた習い事を見つけることで、学びの喜びや達成感を味わいながら、持続可能な学びの環境を築くことができます。要するに、子どもが習い事を嫌がったら、親はドシッと構えてまずは子どもの言葉に共感することから始めましょう。

以上、「【4歳児(年中)向け】無理させてない?子どもが習い事を嫌がるときにやってはいけないこと5選!正しい対処法を解説」という話題でした。

お子さんのために、時間とお金をかけて行うのが習い事。少しでも安心して通うことができる習い事が見つかるように発信しています。参考になったなと思った方は、他の記事も読んでください。

ほいじゃあね~👋

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ABOUT ME
ノボル先生@共育×子育て×習いごと
\先生こそ自分らしく笑顔で働こう/子どもも大人も笑顔になる習い事を発信|共育=子どもも教師も成長がモットー|小学校教師11年目全学年担任経験。小中一貫校勤務経験|授業満足度毎年9割の授業づくり発信|2児の父親。育短(週に2日育休)1年間取得|時短家事コーディネーター|年間100冊読書|毎年フルマラソン完走|パパママの笑顔が最幸の子育て