こんにちは。ノボルです。小学校教師をしながら、子育てに関することや習いごとに関することで、少しでも人の役に立てればいいなと発信しています。
- 習い事ってさせたい気持ちはあるけど、お金がかかるんだよな。
- 実際、みなさんはどれぐらいの費用をかけているのだろう?
- 無理せず続けられる習い事を知りたい!
一般的には、習いごとの平均月謝は年齢が上がるにつれて少しずつ増えています。ですが、どれぐらいかけるべきかは難しいですよね。
私ノボルは小学校教師をして11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任までを経験しています。「子どもと大人が笑顔になることが教育」だという信念のもと、向き合ってきました。10年以上の教師人生と我が家でも6歳の娘と2歳の息子を持つ父親です。 失敗や挫折を繰り返し、ようやく子育てと教育、そして習い事には共通するものがあるなという答えに辿り着くことができました。
この記事では、習い事にかける費用がどれぐらいかを知るだけでなく、過度な期待から生まれる習い事への金額を抑えるポイントを紹介します。
この記事を読むと、お金をかけられないご家庭の方でも、お子さんのやりたい!という気持ちを大事にしながら、無理せず習い事を続けられるお金のかけ方を知ることができます。
私が父親として、そして10年以上教壇に立っている教師として培ってきた経験をこの記事に凝縮しました。「お子さんに合った習い事をさせたい」と思っている人は、最後までお読みください。
子どもの習い事費用は平均いくら?
「平成30年度 子供の学習費調査」(文部科学省)によると、子供の習い事にかける費用は公立小学生で20万円超。私立小学生では約65万円にもなります。
内訳は以下です。
【子供の学校外活動費】
習い事代:スポーツや芸術系、体験系などの学校以外の活動にかかる費用
塾・家庭教師代:塾や家庭教師など学校以外での学習にかかる費用
単位:円
公立 | 私立 | |||||
合計 | 習い事代 | 塾・家庭教師代 | 合計 | 習い事代 | 塾・家庭教師代 | |
未就学 | 83,895 | 61,331 | 22,564 | 165,658 | 117,429 | 48,229 |
小学校 | 214,451 | 131,982 | 82,469 | 646,889 | 298,504 | 348,385 |
中学校 | 306,491 | 62,902 | 243,589 | 331,264 | 110,918 | 220,346 |
高校 | 176,893 | 29,018 | 147,875 | 250,860 | 56,915 | 193,945 |
(平成30年度子供の学習費調査/文部科学省より作成)
この表から、小学生の習い事代は、およそ月々約1万円(私立小学校の場合は月々約2.5万円) 。塾代と併せると、月々約1.8万円です(私立小学校の場合は月々約5.4万円)。
子どもひとり当たりの費用なので、子どもがふたりであれば2倍ということになります。
小学生のうちは習い事に、中高生になると塾に費用がかかることがわかります。
お金のかけすぎとなる目安は?
何気なく始めた習い事も、気づけば家計の負担になってしまうのもよくあること。では、習い事にかける費用はいくらくらいが目安なのでしょうか?
教育費は年収の何割が目安か?
何気なく始めた習い事も、気づけば家計の負担になってしまうのもよくあること。では、習い事にかける費用はいくらくらいが目安なのでしょうか?
日本政策金融公庫の調査によると、世帯年収に占める教育費の割合は平均約16%。
教育費の割合が20%未満の家庭が、半数以上です。
ただ学校にかかる費用と習い事や塾の費用全体で、年収の15%前後が平均的な範囲と言えるでしょう。通常、5%から10%の範囲内に収めると、生活費や他の重要な支出にも余裕が生まれます。家計全体での教育費ですので、子どもの人数が多いほど子供1人あたりにかけられる金額は少なくなります。
例えば、年収の15%で計算した場合、世帯年収600万円であれば、月5万円が目安です。
公立の小中学校に通っているうちは、学校にかかる費用が少ないので余裕があるように思いますよね。
公立小学校にかかる費用(給食費含む)は月1万円前後、中学では月1.5万円前後ですので、子どもが2人いてもいくつか習い事をさせられるように思えます。
つまり、年収の20%を超える金額を習い事代として使っている場合は、お金のかけすぎの目安となるでしょう。ただし、年収だけでなく、親御さんの習い事に対する思いやその他の収入によって変わります。平均を知ることで、ご自身のお子さんにかける習い事を検討してみましょう。
習い事のお金の注意点
小中学生のうちに習い事や塾にお金をかけすぎてしまうと、子供の大学費用や自分たちの老後資金に影響しかねません。
子供たちにかかる教育費は、高校3年生以降に跳ね上がります。学校や専攻によって異なりますが、学費は大きな負担となります。また、授業で必要な教材や教科書、参考書の購入も追加の費用となります。計画を立て、予算を確保することが重要です。
無理せず続けるお金のかけ方
習い事の定番とされている、ピアノや英会話は、運動系よりも月謝は高めです。月に5000円から1万円ぐらいが相場でしょう。ただサッカーは、合宿や遠征があるスクールだと月謝以外の費用がかさみます。
ピアノ教室は、ピアノ購入の必要性や発表会参加の有無など、教室の方針によりさまざまです。また、送迎などで金銭面以外での負担が生じることもあります。そんな習い事ですが、子どもが「やりたい!」と言っているなら、ぜひともさせてあげたいじゃないですか。
そんな時には、無理せず続けるお金のかけ方として、
- 水泳はスイミングスクールではなく、公営のプールや水泳教室に通う
- 塾に通わず通信やオンライン教材で親がサポートする
- 英会話教室に通うのではなく、オンライン英会話から始めてみる
- ピアノ教室ではなく、お母さんが弾けるレベルまでは一緒にする
まずは費用がかからない方法で試してみてはいかがでしょうか。地域の無料または低コストのプログラムやクラブ、学校の提供する活動なども検討してみましょう。高額な習い事ばかりでなく、予算に合ったものも見つけることができます。
子どもがやりたい!という気持ちを継続させられるかなんて、やってみないとわかりませんよね。
特に小さいうちは特に、やりたいと言ったものの、次の習い事の日には他のものに気が移ることもよくあるもの。
自治体主催のものがないか、定期的に通う以外の方法はないか、なども探してみると無理せず続けられる習い事が見つかりやすいはずです。つまり、お金のかけ方を計画的に行い、無理なく続けることで、子どもが持続的に興味を持ち、成果を上げやすくなります。
子どものやりたい!と親のさせたい!をなぜ?を明確に
子どもが習い事を希望する理由と、親がそれを支援したい理由は、異なる視点から成り立っています。
子どもが習い事を望む理由は多岐にわたります。まず、子どもたちは自身の興味や好奇心に従い、新しいスキルや知識を身につけたいという欲求を抱いています。習い事は、子どもが自分自身を発見し、個性を伸ばす手段として機能します。友達や仲間との共同参加を通じて、社交的なスキルを向上させたり、協力やチームワークの重要性を学んだりもします。また、成功や達成感を経験することで、自尊心を高め、自分の可能性を広げることができます。
一方で、親が子どもに習い事をさせたい理由も重要です。まず、親は子供の興味や才能を尊重し、それを伸ばす環境を提供することで、子どもの豊かな人間性の発展を望んでいます。また、習い事は集中力や計画力、忍耐力などの重要なスキルを養う手段となり、これらの能力は将来の成功につながることが期待されます。親はまた、子どもには多様な経験を積ませ、自分の興味を見つけ、追求する自由を与えることで、より幅広い視野を開かせたいと考えています。
さらに、親は習い事を通じて子どもが他者と協力し、リーダーシップや協調性を発揮する場面を提供し、社会的なスキルを向上させたいと願っています。これは将来的な人間関係や仕事において重要な資質となります。
要するに、子どもが習い事を希望する背後には自身の成長や発見、楽しみを求める欲求があり、親はそれを支援することで子供の健全な発達や将来への準備を期待しています。
以上、「家計を圧迫していない?子どもの習い事費用は平均いくらぐらい?無理せず続けるお金のかけ方」という話題でした。
ほいじゃあね~👋