こんにちは。高さがさほど高くない段差につまずき、血が出てしまったノボルです。
さて、今日は中堅以上の先生が学校のリーダーになるために読みたい書籍10選です。
中堅以上の先生が一度は考えたことがある悩みって、ズバリ「今の自分はこのままでいいのか」だと思います。
中堅以上の先生なら、2校目の勤務に入っている方もいるでしょう。30代前半から40代にさしかかるにかけては、教員としての経験も積んできて、教師としてのよさと葛藤も全てがわかってきたのではないでしょうか。
そんな時に、自分が今歩んでいる道の先に幸せが待っているのか。不安や葛藤が入り混じる瞬間は、教員だけでなくどの業界の方も考えたことはあるのでしょう。
ボクも悩みを抱えていました!
そんな時に、自分の助けとなるのが「書籍」です。
ボクは自分が読んで再読するような本しか紹介しません。
だからこそ、万人受けするものじゃないかも!(笑)
その中でも、今回は10冊に厳選して紹介します。
教育書も読む価値は大きいですが、他ジャンルを越境することで、「教育ならどうするだろう」と考えることが大きな学びになります。
探り続ける、そんなあなたへ届きますように!
ボクは年間100冊以上の本を読みます。
読んだ本は「ビブリア」というアプリに記録しています。
記録することで、瞬時に情報がわかります。記録を開始したのが、2018年の8月だったので、1年単位で計測した2019年からの読書記録は・・
- 2019年・・101冊
- 2020年・・107冊
- 2021年・・103冊
- 2022年・・100冊
- 2023年・・104冊
家族が増えたときには、なかなか読むことが出来ない時も・・
5年間でざっと500冊以上読破したノボルオススメ、紹介しますね!
5つのジャンルを2冊ずつ選書しています。
- 自分が読んで、これぞ!と良かった本
- 中堅以上の先生だけでなく学び続ける姿勢がある人にもオススメできる
これらの視点で選んでいますので、ご参考に!
まずは、ノボルの自己紹介から!
- 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
- 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
- Q-Uによる学級満足度90%越え
- 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
- 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
- 学年主任の経験
- 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
- 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
- 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
- 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
- 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
- 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。
授業で勝負する先生としてあり続ける2冊
さて、ここからが本題です。
初任者の時に「こんな先生になりたい」と思い立ったあの日から、熱量が低くなる時もきっとあると思います。
ですが、どれだけ経験を重ねても「授業で勝負する先生」ってかっこいいじゃないですか。
学校生活の大半は授業。
中堅以上の先生となると、学級担任だけでなく、学年主任や学校全体を動かす立場になっている方も。
そんな方でも、授業に関しては常に謙虚で勝負できる、そんな先生に私もなります。
「熱中授業をつくる教室の対話革命 教師の話術からクラス座談会まで」
中堅以上となると、1年間の動きや子どもに授業をする感覚は身についているでしょう。
この本は、私のメンターと1人である「森川正樹先生」1年間の日常をいかに改革するポイントが書かれています。
「はじめに」の項目で、このような言葉があります。
「突然ですが、あなたは教師に熱中していますか」
常に原点に立ち返るべき職業こそ、教師です。
何度も再読していて、なおかつページの折り込みも多くあるので、本棚に入れる時に、自立してくれないほどに(笑)
森川先生が書かれた本は全て読み込み、今の私の実践の多くの参考にさせてもらっています。私にとっての教育観をつくる幹になっています。
この本の中にある、「メモ」は私にとって欠かせない習慣の一つです。
教師の本道はまぎれもなく「授業」です。力強い言葉に、私も大賛成です!
「教師のNG思考」
初任者であっても、中堅以上であっても、教師として成長していくことは必要不可欠だと思います。中堅以上になって、負けん気は忘れてはならないもの。
この本の中に、こんな言葉があります。
教師として成長していくには、
子どもをしっかり成長させていける教師になっていくには、
無数に存在する
「正解」を探し求めるよりも、
「不正解」を見つけ、
それを避けていく方が近道ではないか。
経験を積み重ねてきたからこそ、思考の転換が必要な時もありますよね。
思考を変える、視点を見つめなおすのに適した本だと思いました。
他責思考(問題を他人・環境のせいにしてしまう)の部分を詳しく書かれているので、マインドチェンジとしても参考になる1冊です。
視点を自分→学年・学校と広げてくれる2冊
ここでは、異動を経験する先生や学年主任をする先生に向けた本を紹介します。
ボクは11年目を迎える教師ですが、学年主任や学校全体に関わる加配教員を経験してきました。
学年組織・学校組織をどう動かしていくかを考えたときに、教育関係でヒットする本は少ないです。
でも、今回は私が学年主任を初めて経験した時に役に立った2冊を紹介します。
「学級経営も学年経営も上手にこなすコツ 学年主任の仕事術」
ボクが学年主任を初めて行うときは、こんな学年でした。
5年生3クラス
1組・・ボク(30歳)
2組・・Aさん(38歳 高学年担任初めての3年目)
3組・・Bさん(58歳 高学年担任初めての2年目)
正直、「こんなことある?」(笑)
校長先生から「あなただからできる!」と言われても・・(笑)
期待されているとポジティブに捉えてスタートしましたよ!
任命された以上は、自分のやるべきことを本気でやろう!と思い、この本を見つけました。
その年の最後には、お2人から直筆のお手紙とプレゼントまでいただき、そのお手紙には
「ノボル先生と一緒に学年を組めて最高でした」
初の学年主任でも同じ学年の先生からお褒めの言葉をいただけたのは、この本に書かれていることを試し、自分のモノにしてきたから。
今では私が転勤したことで、一緒に働いてはいませんが、今でも交流があります。
また、Aさんは今年、初学年主任として力を発揮していると聞きました。
著者の飯村友和さんの本は、他にも読んだことがあり、考え方に共感することが多くありました。
同僚からの信頼を得て、愛される教師になる。そのコツを掴んでおくことで、自分の立ち振る舞いが見えてきます。
学年主任に関する記事はコチラ!
章立てが細かく、本を読むのが苦手な人も読みやすい!
教師のための「異動」の技術
教師という仕事は異動はつきもの。
否応でも新しい環境に送り込まれます。
中堅以上の先生なら、異動対象になる人も。
学校に新風を吹き込んでほしいと願っている先生が、何を意識して、どう動けばいいのかを知っていると、人事異動による心理的負担は少なくなるでしょう。
そんな、自分を見つめるための本でもあります。
知っていると知らないとでは、立ち振る舞いが大きく変わります。
今年に異動が決まっている人は、年度末の今の時期が特に忙しいでしょう。
そんなあなたには、この記事を参考に、チェックしながら進めると、着実に終えられます。
コンパスが指し示す方向に向かってワクワクして熱中する思考がわかる2冊
中堅以上になってくると、今までしたことがない仕事が舞い込んできたり、ガラッと内容が変わる人も。
例えば管理職に進む人、学年の仕事を主に行い担任からは外れる人、さまざまですね。
その時に
自分のこれまでしてきたサイクルの中にとどまるのか、
それとも
今まで経験がないことにワクワクし、これから始まる新たな船出を熱中する人になるのか。
みなさんなら、後者を選びたいですよね。
私も同志ですよ!2冊紹介しますね。
人生の勝算
中堅以上の先生となると、教師として働く経歴が長くなってきます。
自分の”人生”そのものに勝算をもって生きていますか?
私は、この言葉に衝撃が走ったことを今でも覚えています。
絆の大切さ、努力の大切さ、人生という壮大な航海において「コンパス」を持つことの大切さがわかる。
また、著者の前田さんが大事にされている「メモ」は、私のメモスキルの原点です。
このやり方をすると、思考がスッキリして、しかも自分事として捉えることができます。
コンパスが指し示す方向に向かってワクワクしましょう!
片付けでときめく働き方を手に入れる Joy at Work
著者は片付けコンサルタントとして有名な、こんまりこと近藤麻理恵さん。
この本は、単に片付け術だとか、整理する方法などが書かれているのではなく、今後のキャリアがときめき、整うためにどんなマインドを手に入れたらいいかを重点に置いている本。
- 自分の仕事がどんな風に社会につながっているのか
- 自分の生き方がどんな風に社会に役立っているのか
- 自分が普段していることに意義を見出せているのか
自分が今、楽しく仕事をしていますか?
ときめく仕事をすることが、ときめく人生をつくるのです。
自分の”いま”を問い直す2冊
中堅以上の先生になると、「自分の武器」を見つけておられる先生もいるでしょうし、自分の部・自分は何者かを模索している先生もいるでしょう。
自分のいまを問い直すことは、自己理解を深め、人生の方向性を再確認する重要な過程です。過去の経験や現在の状況を振り返り、自身の目標や価値観との整合性を見つけることで、より意味のある人生を歩むための道筋を見つけることができます。
問い直すことは成長と変化の機会でもあり、新たな可能性や挑戦に対する準備を整えることができます。自分自身と向き合い、自己評価を行うことで、より充実した人生を築くための基盤を築くことができます。
「自分は何者か」を模索し、自分の”いま”を見つめる2冊を!
「30代を無駄に生きるな」
30代は人生における重要な時期です。無駄な時間を過ごすのではなく、自己成長や目標に向けて積極的に行動したい。挑戦を恐れず、夢を追い求めることで豊かな人生を築けます。時間を大切にし、後悔のないように精一杯生きることが書かれた1冊。
私は何度も再読し、ページの折り込みがたくさん(笑)
著者の永松茂久さんは、40代の方向けにも本を出版されています。
この本も、私の本棚1軍コーナーに陳列されているほど良書だと思いました。
私は、著作の影響で2年前に1年間育児休業を取得しました。それは、「大人も子どもも笑顔が一番」だと考えているから。
当時、周りにはその方法を取得した人がいなかったけど、ボクは絶対に後悔したくなかったから。
今では、最高の選択だったと思っています。
らに、30代を無駄にしない生き方を選ぼうと私は小学校教員をしながら「時短家事コーディネーター」の資格を取得しました。
コレについての記事はコチラ!
初任者といえど、どれだけ忙しい日々を送っていても、帰宅してから出勤するまでは家族との時間や自分を見つめる時間にしてほしいです。
時間に追われず、時間を追いかけたいですね。
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
著者は、USJの再建に携わった森岡毅さん。森岡さんが我が子が自分の将来や仕事のことを判断する時に役に立つ「虎の巻」をつくろうと思ったことが本書のきっかけだそう。
この年齢になると、自分のこれまでが正解だったのかを問い直すことが必要です。自分では気づかない思い込みや感覚が、果たして子どものどまんなかにあったのか。
この問い直しに、自分の経験が重なると、誰も体現することができない深みへと変化します。そのためには、自分を問い直すことが重要です。
中堅以上の先生の中には、自分のやり方が正解だとマウントを取ってくる先生がいますが、ボクはその先生を信用していません。
そういう先生って、意外と多いですよ。だから、若手が自分のやりたいようにできないんです。
一歩踏み出す先生、常に自分の”いま”を問い直している先生は、
簡単に正解なんか示しませんし、子どもと真正面から向き合うことを諦めません。
そんな中、まず行動することを身に付けている初任者の先生は、本当に重宝されること間違いなしです。これを機に習得したいですね。
仕事以外でも学び続ける方への2冊
最後は、学び続けることです。
私は、ある先生からこんなことを言われたことがあります。
ノボル先生って1日の時間が24時間じゃなく、48時間あるぐらい。
これだけの仕事をいつしているのか全く想像がつかないぐらい、休日も充実しているし、子育ても楽しんでいる。しかも!読書とかセミナーとかにも参加して学び続ける。
そんな風になりたいですわ!
その先生の言葉は、めちゃめちゃ嬉しかったですね。
ボクはどれだけ経験を重ねたとしても、学びを止めるとそこで教師失格だと思っています。その学びとは、なにも教育に関することだけに限ったことではありません。
日常生活の中で、どんなことでもアンテナを張っていれば学びは得られます。
学びがなければ、ボクはここにいません。学びの導火線に火をつけるのは自分自身であり、書籍との出会いです。いつまで経っても学びに終わりがない人生って楽しいですよね!
「パパは大変」が「面白い」に変わる本
みなさんにとって幸福とはなんですか?
中堅以上の先生となると、パートナーと出会ったり、家族が増えたりする年齢の方もいるでしょう。学校現場である先生と話をしていると、
- 「今日も息子のお迎えがあって大変・・」
- 「家では仕事以上に嫌だ」
- 「仕事も子育ても両立なんかできない!」
確かに仕事と家事の両立に追われ、自分のことができないもどかしさや苛立つ気持ちはわかります。
でも、視点を変えると
「今だからこそ、仕事と子育ての両立をこなすチャンス」
と捉え、”いま”を面白がるマインドにすることで、
心理的負担は軽減されることでしょう。
自分にとっての「幸福」とは、
自分のどまんなかを生きること
子どもも大人も笑顔になること
そう考えられことで、2年前に育児休業を1年間取得しました。
この本との出会いは大きかったですね。
男性育休について興味があったり、取得したいけどどうしたらいいか悩んでいる人は、この記事をどうぞ!
「いくつになっても、ずっとやりたかったことをやりなさい。」
人生というのは過去を再訪し、未知のものを探求し、自分の未来を設計する。
自分のプロジェクトは何か。
夢の扉を開くために、自分を見つめることを絶やさない。
ボクは、本書の中にある「モーニングページ」毎日書いています。
モーニングページは瞑想的役割を果たし、自分の思考・脳のリソースをスッキリとさせてくえれる効果があると、身をもって体験しています。
中堅以上の先生が学校のリーダーになるために読みたい書籍10選
いかがでしたか。
今回、紹介させていただいた10冊についての項目は5つでした。
- 授業で勝負する先生としてあり続ける
- 視点を自分→学年・学校と広げてくれる
- コンパスが指し示す方向に向かってワクワクして熱中する思考がわかる
- 自分の”いま”を問い直す
- 仕事以外でも学び続ける
これがそのまま、中堅以上の先生が必要なことに当てはまるのではないでしょうか。
今回は、10冊に厳選しましたが、悩んでランクインさせなかった本もあります。それらの本は、記事をリライトしたり、頃合いを見て追加していきたいと考えています。
学び続ける姿勢で、ともに成長していきましょう!
以上、「中堅以上の先生が学校のリーダーになるために読みたい書籍10選」の話題でした。
ほいじゃあね~👋
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