こんにちは。最近、急な暑さに影響され、少しバテ気味のノボルです。
教育、子育てを共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や家事育児の両立に悩むママパパ先生の力になりたいと発信しています。
さて今回は、「研究授業見学」編です。
それぞれの学校では、研究授業が始まっている学校も多いのではないでしょうか。
本校でも、6月に第1回目の研究授業が始まります。
研究授業が行われるときは、基本的にどの先生も研究授業があるクラスを参観すると思います。
どんな視点で授業を見学したらいいのでしょうか。
逆にどんな見方をしていたらよくないでしょうか。
研究授業の見方なんか、教えてもらったことがないからぜひ知りたいニャン!
他の先生の授業を見させてもらうのは、自分の授業に役立てられるヒントを得たり、さまざなな課題に気づいたりできて、授業の質の改善にとてもよい手法です。
ボクは毎年研究授業を行っています。それは、研究授業を行うことが自分の教師力を高める重要な経験の一つだと思っています。
また、研究授業の経験が多いからこそ、他の先生の授業を見る機会がとても多くあります。
そこで、この記事ではダメ教師にならないための研究授業見学のポイントを5つに絞って紹介します。
この記事は、こんな人に読んでほしいです。
- 研究授業をはじめてみる初任者先生
- 研究授業で何を見ていいのかわからない若手先生
- 研究授業を今年行うこととなった先生
この記事を読めば、研究授業見学の時に「すごい!」と見られ、ほかの先生と差をつけることができます。
まずは、ノボルの自己紹介から!
- 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
- 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
- Q-Uによる学級満足度90%越え
- 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
- 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
- 学年主任の経験
- 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
- 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
- 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
- 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
- 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
- 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。
研究授業見学でのよくない見方5選
授業中に隣の先生とおしゃべりする
確かに・・。今振り返ってみると、授業中に小声で話をする先生っているね。
はじめ聞いたときに「そんな人いてる?」って疑った人もいるかと思いますが、これが意外と多いんです。
他の参加者の集中を妨げる可能性があり、全体の学習効果が低下します。さらに、授業者や対しても失礼な行為となり、真剣に取り組んでいる姿勢が欠けていると見なされる恐れがあります。
ボクは研究授業をする授業者の立場で、ずっとコソコソと小声で話している先生がいると、すごくやりずらいですね。
何か気づいたことはその場で話をせず、後にある事後討議会で話せばいいんです。
隣に立っている先生から話しかけられることが多くて・・
そういうこと、ありますよね。そんな時はどうすればよいのでしょうか。
ボクの答えは、「その先生の隣に立たない」です(笑)
研究授業をどこで見るかについては、後ほど紹介しますね。
授業者の先生に「リスペクト」の気持ちを持つことで行動が変わりますよ!
腕組みをしながら研究授業を見る
腕組みをするポーズは先生あるある(笑)
このポーズが与える影響について考えたことがありますか?
腕組みをしていると、無意識のうちに授業者や他の参加者に緊張感を与える可能性があります。これは、授業の進行や参加者間のコミュニケーションにネガティブな影響を及ぼすことがあります。
腕組み自体が必ずしも問題であるとは限りませんが、特に研究授業のような評価や学びの場では、言葉や行動が周囲に与える印象に気を配ることが大切です。
知らない間に損をしているなんて想像できないですよね。
自分が教師として習慣にしていることについてはコチラをどうぞ!
指導案通りに進んでいるかのみを観る
研究授業では、授業者がこの日までの取り組みや教材観、本時の展開などを盛り込んだ「指導案」が配られることが多いです。
授業を研究する上で指導案を作成し、ねらいや見通しをもって本時に向かうことはとても大切だことだと思います。
今回は、授業者ではなく見学する先生たちの視点で話しますね。
ある先輩の先生からこんな言葉をもらった経験があります。
「授業は生ものだから」
生ものは鮮度が命。鮮度が活きるためには、予定と違うことをすることも。
要は、授業を事前に組んでいても、目の前の子どもたちの様子や反応によって予定通り進めないことが大いにあります。
予定と変更することが果たして最適解だったのかを事後検討会で議論したらいいんです。
ある事後検討会に参加した時にこんな言葉がありました。
- 「指導案通りじゃなかったので残念でした」
- 「指導案が見にくいレイアウトだと思いました」
- 「指導案の形式が違うと思いました」
- 「指導案は見通しを持っていると思うので、見通しが甘かったのだと思います」
これだと、紙面上のみの議論となり、せっかく目の前の子どもたちが繰り広げる授業の本質の議論になっていないですよね。
指導案通りかどうかを見ることだけにこだわらず、見学するポイントを絞るといいですね。
ボクが研究授業を見るポイントはこちらです!
- 授業のねらい・めあては明確だったか
- 子どもたちの反応や意欲は高かったか
- 授業が「主体的で対話的な深い学び」があったか
ぜひ、研究授業見学の機会があれば参考にしてください。
目の前の子どもたちに何が最適解だったのかを授業見学すると、学びが深まります。
黒板の字の丁寧さやワークシートの体裁だけを観る
黒板の字の丁寧さやワークシートの体裁だけに注目するのはもったいないことです。教育の本質は、子どもたちがどのように学び、成長するかを見守ることにあります。授業中の子どもの態度や行動は一側面に過ぎず、学びの深さや理解の進展、興味・関心の表れを見逃してしまう恐れがあります。
例えば、
- 黒板の字が汚い
- 子どもの手遊びが多いかどうか
- ワークシートの文字が見にくい
- 後ろまで声が届いているか
など、気になることは多いと思います。でも、それは事後討議会で議論するテーマでしょうか?
ボクなら、気づいたことは別の機会にご本人に伝えることが望ましいと思います。
初任者の先生がされる授業とは切り離して考えるべきですね。
教室の後ろでずっと立っている
研究授業を見学する際、見学者の立ち位置は非常に重要です。一般的には教室の後ろに立つことが多いですが、実は教室の前方に立つことの方が望ましい場合が多いです。
ゲッ。私はいつも教室の後ろに立っていますね・・・。
この立ち位置の選択は、授業の観察効果を大きく左右します。
子どもたちの表情と反応を見逃さない
教室の前方に立つことで、子どもたちの表情や反応を直接観察することができます。後ろに立つと、子どもたちの顔や視線が見えづらく、彼らがどのように授業に参加しているのか、どれほど理解しているのかを把握しにくくなります。
前方でしゃがむことで、子どもたちの微細な反応や感情の動きを捉えやすくなり、教師の教え方がどのように子どもたちに影響を与えているかをより正確に評価することができます。
教師とのインタラクションを観察する
教室の前方に立つもう一つの利点は、教師と子どもたちのインタラクションをより詳細に観察できることです。教師がどのように指示を出し、どのようにフィードバックを与えているのか、その際の言葉遣いや身体の動き、視線の送り方など、細かい部分まで見ることができます。
授業者の立ち位置、言葉かけ、第一声に何を話すかなどはすごく奥深いですよ!
これにより、教師の指導技術やコミュニケーションスキルを深く理解することができ、研究授業の目的である教育の質の向上に繋げることができます。
教育の質の向上につなげることができれば、教師としての自信にもつながります。
いかにして自己肯定感をあげるかは、教師を続ける上で重要だと思っています。
自己肯定感をあげる方法についてはコチラをどうぞ!
まとめ
いかがだったでしょうか。研究授業を見学する時に意識するとしないとでは成長速度が大きく変わります。
- 授業中に隣の先生とおしゃべりする
- 腕組みをしながら研究授業を見る
- 指導案通りに進んでいるかのみを観る
- 黒板の字の丁寧さやワークシートの体裁だけを観る
- 教室の後ろでずっと立っている
見学を行うときに、これらを行っていると
「あっ!この先生はデキない先生だ・・」
と思われてしまうかも・・。
今この記事を読んだあなたは明日から行動が変わるから大丈夫!!
せっかく授業を見学させていただくのだから、授業者の先生にリスペクトの心を持ちながら自分の教師力UPにつなげましょう!
以上、「研究授業見学でのよくない見方5選」という話題でした。
ほいじゃあね~👋