こんにちは。ノボルです。教育、子育てを共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生向けに発信しています。
- 宿題チェックがたくさんあって回収するのに時間がかかる・・
- いつも宿題チェックに時間がかかって子どもと遊べないからなんとかしたい。
- 効率よく宿題チェックをする方法を教えて!
一般的に、「どうやって宿題チェックをすればいいのか」を学校現場で教えてもらうことはありません。それぞれの先生でやり方が違うので、若手の先生は困りますよね。
私ノボルは現役小学校教師11年目になります。これまで、1年生の担任から6年生の担任まで全学年担任を経験しています。「子どもと大人が笑顔になることが教育」だという信念のもと、向き合ってきました。10年以上の教師人生と我が家でも6歳の娘と3歳の息子を持つ父親です。失敗や挫折を繰り返し、ようやく子育てと教師の仕事を楽しくごきげんにできるようになりました。
この記事では、宿題チェックをするときに効率よくできるためのノウハウを紹介します。
この記事を読めば、宿題チェックに時間がかかったり、手間取ってしまったりすることで放課後の時間が自分のために使えなくなっている若手の先生が、定時退勤に近づくことができます。
ノボルが父親として、そして10年以上教壇に立っている教師として培ってきた経験をこの記事に凝縮しました。「宿題チェックをどうしたら効率よくできるかに迷っている先生」は、最後までお読みください。そして子どもの実態やご自身に合った方法を見つけてください。
効率よく宿題チェックをする方法10選
登校した子から順番に提出する
子どもたちが登校した順番に宿題を提出するルールがあります。これにより、教室がスムーズに進むだけでなく、先生が子どもたちに効果的にサポートできます。また直接その場で提出するので、わからない問題などがあればその場で質問しやすい雰囲気ができあがります。
班で回収する
子どもたちにグループで宿題を提出させるメリットは大きいです。協力することでコミュニケーション力が向上し、異なる視点から学び合えます。また、私は「全員キャプテン制度」という名で各班で話し合わせて一人ひとりの役割を決めることをしています。そこで責任感や協力心も養われ、個々の強みが生かされる良い機会となります。その中で「宿題回収キャプテン」が中心となって回収することも。
宿題係がチェックする
宿題係がチェックする方法です。子どもたちより遅く教室に行くのであれば、このやり方を徹底しておくと楽です。しかし、子どもたちに宿題をチェックしてもらうと、提出をごまかす子もいるかもしれません。その場合、週に1回は、教師がチェックするといいです。
宿題チェックは、ご自身の出勤時間や担当分掌によって変わってきますね。
自分で名簿にチェックする
子どもたちが提出した宿題を自分で名簿に確認することは、いくつかの良い点があります。まず、自分で管理することで、責任感が育まれます。名簿を見ることで、自分の勉強の進み具合が分かりやすくなり、自分で振り返ることができます。ミスや理解の間違いに気づくこともあり、自分の勉強をちゃんと理解する手助けになります。これによって、自分の成長につなげることができます。
全員で答え合わせをする
計算ドリルなどは、子どもたち全員で答え合わせをさせる方法です。朝の時間などに、子どもたちが順番に答えを言っていき、自分で丸を付けます。みんなで一緒に宿題の答え合わせをすると、いいことがいっぱいあります。まず、みんなで協力することで、新しいアイデアや考えが広がります。友達と話すことで、わからないところが分かることもあります。そして、一緒に答え合わせをすると、間違いやミスも気づきやすくなります。これで、自分の間違いを見つけることで、成長にもつながりますね。
隣の人と交換して答え合わせをする
計算ドリルなどは隣の人と宿題を交換して丸をつけることがあります。まず、違う考え方や答えを見て、新しいアイデアが生まれます。また間違ったところやわからないところは友達がわかりやすく説明してくれることもあって、理解が深まることも。
「宿題は誰のためにあるのか」といったマインドも子どもたちに伝えていくことで、実施率や直しの数が変わってきます。結果的に時短につながることも。
ノートの背表紙に色テープを張る
宿題ノートの背表紙に10冊ごとに色テープを貼っておく方法です。例えば、1~10は赤、11~20は黄、21~30は青、31~40は緑など、10冊ずつ貼る色を変えておくだけで、チェックがとても楽になります。
班で答え合わせをする
班のメンバー同士で答え合わせをさせる方法です。計算ドリルなどは、丸付けまでなでこどもたちにやってもらうことで、教師の負担がかなり減り、漢字のチェックや他の提出物のチェックなどに時間を割くことができます。
バーコードリーダーでする
ワイヤレスのバーコードリーダーを使って宿題チェックをする方法です。これだと、宿題チェックと記録管理が一括で行うことができるので、教師は漢字の丸付けだけを行ったらいいです。これを導入している自治体もあるそうです。このシステムの画面を教室の大型モニターに映しておくことで、宿題の「直し」や「未提出」が赤く表示されて一目でわかるので、無用な声掛けが格段に減ることにもつながりそうですね。
分割して提出させる
どの学校でも宿題として定番の「作文」。毎週金曜日の宿題にし、月曜日に提出。月曜日は毎日の宿題に作文が加わり、てんやわんやってことに。そんな時は、提出曜日を分割すれば負担が楽です。例えば、月曜日は①、②班が提出。火曜日は③、④班というように、宿題は一律に出すが、提出を分けると教師のチェックが楽になります。
作文や自主学習の分割提出は、実践していてすごく効果的な方法だと思います。ぜひ取り入れてみてほしいですね。
ノボルの実際の宿題チェック方法大公開!
これまで、「グループでチェックさせる」方法や「提出したら自分で〇をつける」方法も試してみましたが、クラスの人数が多くなると、だれが宿題を忘れたか確認するのも大変です。また教育困難校に勤務していた年数が一番長いノボルの経験上、グループでチェックしていると、登校に遅れる子が固定化され、このことによって人間関係のトラブルにも影響しかねません。さらに名簿にチェックさせてもよいのですが、自分で〇をつけさせると、宿題を出したのに〇をつけ忘れる子がいて、かえってわかりにくくなった経験があります。
そこで、今は「その子の宿題をその場で丸付け」が一番効率がいいです。現在は37人学級の担任です。子どもたちには、朝登校したら、まず1番に宿題を持ってくるように徹底させます。そして、持ってきた子の目の前で丸付けし、その場で返却します。
こうすると、宿題を出さずに遊びに行くことができないので、効果的!さらに、その子にその場で直接フィードバックができるので、「丁寧に書けているね」や「直しをきちんとしているところがすばらしい!」など、褒めることもできます!
私のクラスでは、必ず朝登校してからすぐに宿題を出すように伝えています。何も教師だけの都合でなく、それは「あなたの時間を大事にしたい」ということを語ります。理想は、朝8時から8時30分までで全ての宿題の丸付けやチェックが完成し、直しも終えられていることです。(我が子の保育園の送りがある日はできませんが・・)
直しがたまることなく、そして直しがまだできていない子を他の休み時間まで声掛けをしなくてよくなるということが、最大のメリットです!
少しの積み重ねが大きな違いになるのが「時短」
ちょっとした積み重ねでも、1年で見れば大きな違いになります。1日5分の短縮でも、200日あれば1000分、つまり16時間以上になります。つまり宿題や学習において、時短がもたらす影響は子どもたちや大人たちの笑顔に大きな違いをもたらします。少しの工夫や努力が、ポジティブな変化への鍵となるのです。
「時短によって子どもも大人も笑顔になる」。ストレスや煩わしさが軽減され、子どもたちは学ぶことを楽しむことができます。同時に、大人たちも子どもたちをより効果的にサポートでき、共に成長する機会が増えます。積み重ねられた小さな工夫が、大きな喜びと学びを生むのです。笑顔に包まれた学びの場が、将来への道を明るく照らすことでしょう。
以上、「【学校の先生おすすめ】効率よく宿題チェックする方法10選!」という話題でした。なるほどな!って思った方は、他の記事を読んでいただくと学びになります。
ほいじゃあね~👋