こんにちは。夏休みが明け、子どもたちと久しぶりの出会いにテンションが高くなってしまい、子どもが下校した後にドッと疲れが出てしまっているノボルです。
教育、子育て、習い事を共育=「大人も子どもも笑顔になる」と捉えて、頑張っている若手先生や仕事と家事に追われるママパパさんの力になりたいと発信しています。
さて今回は、「夏休み明けの学級開き」編ですね。
始業式の日に子どもたちにどのように声かけをしたらいいか教えて!
何に気をつけたらいいか、わからないニャン!
久しぶりに登校する子どもたちにどう声かけをするばよいかって答えが難しいところ。でも、確実に「これはしてはいけない」というNGはあります。
この記事では、どんな先生でも役に立つ、始業式の日にやってはいけないことを3つ紹介します。
始業式の日に子どもにかける言葉で失敗してしまうと・・2学期の学級が安定しなくなってしまいます。
この記事を読むと、こんないいことが!
- 始業式の日が子どもたちとの良き出会いとなる
- 2学期の学級が安定する
- 2学期以降の子どもたちとの関係づくりにも生かせる
ざっとあげただけで、こんなにいいことが!
今回は、こんな人に読んでもらいたいです。
- 始業式の日に失敗したくない先生
- 始業式の日に何をしたらいいかわからない先生
- 2学期以降、学級を安定させたい先生
10年以上教壇に立ち、全学年担任経験があるノボルだからこそお伝えできることを3つに絞ってみました。
2学期以降も、先生と子どもたちが毎日笑顔で過ごせる。
ボクがこうして情報を発信しているのは、子どもも大人も笑顔である生活をたくさんの先生にしてほしいからです。
まずは、ノボルの自己紹介から!
- 『大人も子どもも笑顔になる』がモットー
- 現役小学校教師11年目。1~6年全学年担任経験あり
- Q-Uによる学級満足度90%越え
- 教育、ビジネス、自己啓発などを中心に年間100冊以上の書籍を読破
- 義務教育学校経験。小学校に所属しながら中1社会を担当経験
- 学年主任の経験
- 学級担任に加え、人権主担・生活指導部長・道徳推進教師など複数の校務分掌を掛け持ち
- 病休経験→働き方を見つめマインドを整え小学校教員として復活
- 娘と息子をもつ2児の父親『行動で示すカッコイイ父ちゃん』が目標
- 1年間の育短(週に3日勤務、2日を育休)経験
- 仕事と家事の両立をめざし、時短家事コーディネーター資格取得
- 30歳を機に、フルマラソン挑戦。以降、毎年フルマラソン参加。
2学期ってどんな学期?
2学期は、学校生活の中でも特に忙しい時期と言えるでしょう。1学期と比べて日数が長く、学校行事も多く予定されています。そのため、教師としては計画的に授業を進めるとともに、子どもたちの心身の変化に十分に注意を払う必要があります。
行事が多い
2学期は、多くの学校で様々な行事が予定されています。例えば、ボクが担任していた6年生の場合、2学期に予定されている行事は・・
- 授業参観
- 運動会
- 1年と6年の異学年交流会
- 秋の校外学習
- 修学旅行
- 卒業アルバム作成
- 卒業文集の作成
学校によっては学年ごとに異なる行事もありますが、これに加えて日々の授業があると思うと・・。
10月の中旬に運動会が終わり、その2週間後に修学旅行があった時は、本当に目まぐるしかったことを覚えています。
行事は子どもたちにとって大切な経験となりますが、準備やリハーサルも含めると教師や子どもにとって大きな負担になることもあります。
行事が立て続けにあることで、授業時間が削られることも多いため、学習計画の見直しや調整が求められることがしばしばあります。
また、行事の準備や進行中にトラブルが発生することも珍しくありません。
行事の練習で忙しくなってきたときに
- 「先生!〇〇が怪我しました」
- 「〇〇さんと〇〇さんがけんかしていました」
となることが多いなと感じます。
「行事で忙しくなる時、トラブル起きがち」
これは、学校あるあるですね。
そんな時には、冷静な対応が求められます。例えば、リハーサルが思うように進まなかったり、子どもが思うようにいかなかったりする場合でも、教師としてのリーダーシップを発揮し、クラス全体をサポートする姿勢が大切です。まずは、じっくりと子どもの声を聞くことから始まりますね。
子どもが荒れやすい
2学期は、子どもたちが荒れやすい時期でもあります。夏休みが終わり、長い休暇から学校生活に戻ることで、リズムが崩れがちです。また、夏休み中の家庭環境や友人関係の変化が、子どもたちの心に影響を与えることもあります。特に、高学年においては、反抗期に差し掛かる子どもも多く、教室内の雰囲気が一時的に不安定になることもあるでしょう。
そのため、2学期の初めは、特に注意が必要です。子どもたちが学校生活にスムーズに戻れるように、教師としてはまず、安心できる環境を整えることが求められます。
子どもの心をつかむために、ボクが行っているとりくみはコチラ!
「振り返りジャーナル」から、子どもの心が見えてきますよ。
2学期は、忙しさと共に、さまざまな課題が浮き彫りになる時期でもありますが、それを乗り越えることで、子どもたちも大きく成長します。
教師としては、その成長をしっかりとサポートし、充実した2学期を過ごせるように努めていきたいものです。
行事が多く、子どもが荒れやすいからこそ、子どもの心をグッと掴むことができれば、成長の飛躍は大きいですよ。
小学校教師が2学期の学級開きで、やってはいけないこと3選
「夏休みにお出かけした人?」って子どもに聞く
2学期の最初に、教室で夏休みの思い出を共有する場面があるかもしれません。しかし、そこで「夏休み中にお出かけした人?」とボクなら聞かないですね。なぜなら、すべての子どもが家族旅行や特別なイベントを経験できるわけではないからです。
現代の日本社会では、家庭の経済状況が多様化しており、経済的な理由からお出かけができなかった子どもも少なくありません。また、両親が共働きであったり、片親家庭、あるいは両親がいない子どもにとっては、夏休みが楽しい経験よりも、寂しさや不安を感じる時間であった可能性もあります。
実際、これまで関わった教え子にも両親と別で暮らす子どもや、児童施設で暮らすことになった子どももいます。
こうした背景を持つ子どもたちが、教室で「お出かけした人?」と聞かれ、手を挙げられなかったり、答えることができなかったりすると、周りとの差を感じてしまい、心の負担になることがあります。教師としては、全ての子どもが安心して学校生活を送ることができるように、生活背景に目を配ることが重要です。個々の家庭の事情に配慮した質問を心がけることで、誰もが平等に参加できる環境を作ることが大切です。
その代わりに、夏休み中に感じたことや、家で楽しんだことなど、幅広く子どもたちが共有できる話題を提供することで、すべての子どもが安心して発言できる場を作りましょう。
生活背景に目を配ることは、公立の小学校の教師としてとても大事にしている視点の1つですね。
夏休みの宿題や持ち物が揃っていない時に厳しい態度をとる
2学期の始まりには、夏休みの宿題や新学期の持ち物が揃っているか確認することが一般的です。しかし、すべての子どもが完璧に準備を整えているとは限りません。特に、家庭の事情や経済的な理由から、宿題が終わっていなかったり、必要な持ち物が揃っていなかったりする子どももいるでしょう。
このような状況で、いきなり厳しい態度を取るのは避けた方が良いかもしれません。子どもたちは、夏休み中に家族のサポートを受けられなかったり、自分ではどうしようもない事情を抱えていたりすることがあります。そのため、最初の段階で寛容な姿勢を見せることが大切です。まずは、なぜ宿題が終わっていないのか、持ち物が揃っていないのかを理解し、個々の状況に寄り添うことが重要です。
これは「常日頃から厳しい態度で接することはいけない」と言っているのではありません。
教師をしていると、子どもたちに厳しく接する必要がある場面は必ずあります。
夏休み明けの学級開きにおいては、一旦寛容になって一呼吸おいてみましょう。
すべての子どもが安心して学校生活を送るためには、教師がその背景に目を配り、柔軟な対応を心がけることが求められます。もちろん、後々のフォローアップも大切ですが、2学期のスタート時点では、一旦寛容な姿勢で子どもたちを迎え入れることで、彼らが学校に戻ることへの不安を軽減し、安心して学び始めることができるようになるでしょう。
一旦寛容になって一呼吸おいてみると、自分自身も落ち着くことができますよ!
始業式中に子どもの後ろに立って校長先生などの話を聞く
始業式や全校集会の際、子どもたちが整列して話を聞く場面があります。その時、教師が子どもたちの後ろに立って校長先生などの話を聞くことがよく見られますが、この位置取りにはいくつかの問題が考えられます。
まず、後ろに立っていると、子どもたちの表情や視線が見えません。どの子が話を真剣に聞いているのか、どの子が集中できていないのかを確認することが難しくなります。子どもたちが話に興味を持っているのか、あるいは退屈しているのか、表情や目線を通じて理解することができないため、教師としてのサポートも遅れがちになります。
一方、教師が前の方に立ち、子どもたちの顔や視線を確認できる位置にいると、話を聞く姿勢や態度がよくわかります。例えば、まっすぐ前を向いて校長先生の話に耳を傾ける子や、興味を持ってうなずく子を見つけることができます。こうした子どもたちの姿勢をさっとメモしておき、教室に戻ったときに子どもたちみんなの前で褒めることができれば、他の子どもたちにも良い影響を与え、全体の雰囲気が引き締まるでしょう。
さらに、教師が前に立つことで、子どもたちに対する自分の期待を自然と示すことができます。「先生は皆のことをしっかり見ている」というメッセージが伝わり、子どもたちも姿勢を正して話を聞こうという意識が高まります。また、前に立つことで、何か問題が起こった時にすぐに対応できるという利点もあります。
このように、始業式や集会の際には、後ろに立って見守るのではなく、前の方に立って子どもたちをしっかり観察することが重要です。子どもたちの成長を促し、学校生活をより良いものにするためには、こうした些細な位置取りも大切な要素の一つです。教師として、常に子どもたちの姿勢や態度に目を配り、彼らの良い点を見つけて褒めることを心がけましょう。
ボクは始業式に限らず、全校集会ではいつも子どもの後ろではなく、子どもの顔が見える場所にいて、誰を褒めようかとメモしています!
まとめ
小学校教師が2学期の学級開きで、やってはいけないことをまとめると、以下の3つのポイントが重要です。
- 「夏休みにお出かけした人?」って子どもに聞いてはいけない
- 夏休みの宿題や持ち物が揃っていない時に厳しい態度をとらない
- 始業式中に子どもの後ろに立たない
順番に説明していきましょう。
まず『「夏休みにお出かけした人?」って子どもに聞いてはいけない』では、すべての子どもが特別な体験をしたわけではないため、家庭の経済状況や環境に配慮して質問することが大切です。代わりに、誰もが共有できる話題を提供し、平等な発言の場を作ることを心がけましょう。
「夏休みの宿題や持ち物が揃っていない時に厳しい態度をとらない」では、子どもたちの生活背景に配慮し、家庭の事情を理解した上で、柔軟かつ寛容な対応を心がけることが重要です。厳しい態度を取るよりも、子どもたちが安心して学校生活に戻れる環境を整えることが大切です。
「始業式中に子どもの後ろに立たない」では、教師は前に立ち、子どもたちの姿勢や態度を観察しましょう。良い行動をその場で褒めることで、他の子どもたちにも良い影響を与え、全体の雰囲気を引き締めることができます。子どもたちの成長を促すため、適切な位置取りを心がけることが大切です。
始業式初日にこれらを心がけることで、子どもたちが安心して2学期の生活を始める一歩となります。配慮ある質問や寛容な態度、適切な位置取りを通じて、子どもたちの心の負担を軽減し、ポジティブなスタートを!
2学期のスタートを新たな気持ちで迎えさせるために、席替えを行う先生も多いのではないでしょうか。
そんな時には、この記事をどうぞ!
以上、「【初任者必見】小学校教師が2学期の学級開きで、やってはいけないこと3選」という話題でした。
ほいじゃあね~👋